ペーパーオーナーゲーム(Paper Owner Game)の頭文字をとってPOGといいます。
競馬の競走馬には本物のオーナー(馬主)が存在しますが、
POGは自分が架空の馬主(ペーパーオーナー)になって、
その所有馬の競走成績で優劣を競うゲームです。
POGを参照。
POGは大きく分けると、仲間内で行うものと競馬関係の企業が主催しているものの二種類があります。
企業が主催しているものの多くはインターネット上で開催されています。
仲間内のPOGは数人から多くても数十人の参加者だと思いますが、
企業が主催しているPOGは、多いものになると数万人が参加しているものもあり、
好成績を残せば程度の差こそあれ賞金や賞品がもらえます。
企業が主催しているPOGはネット環境さえあれば無料で参加できるものが多いです。
中には雑誌の応募券が必要だったり、主催企業のサービスの利用が必要なものもあります。
仲間内で行われているものについては「嫌われてないこと」が唯一の参加資格でしょうか。
ただし成績が悪かった場合、「チョコレート」代がかかるかもしれません。
開催期間については主催者ごとに自由に決めることができますが、
夏の2歳新馬戦がスタートする日から翌年の日本ダービー当日までの一年間が最も一般的です。
ここで競馬界のスケジュールを説明しましょう。
サラブレッドは日本だけでも毎年数千頭が生産されています(2010年は7111頭)。
これに外国生まれの馬が加わり2歳の夏から順次デビューしていき、
翌年の日本ダービー(5月下旬から6月上旬に行われる)で一つの頂点を迎えます。
日本ダービーが終わるとまた新しい2歳馬がデビューしてきます。
競馬界はこれの繰り返しで一年が廻っていきます。
POG参加者は翌年の日本ダービー当日までの期間に活躍すると思う2歳馬を予想して、
自分がペーパーオーナーになる馬を登録します。
ルールも主催者ごとに自由に決めることができます。
所有頭数は5〜10頭が一般的ですが、中には20頭持や30頭持といったPOGもあるようです。
所有馬の決め方ですが、仲間内のPOGは1頭の馬に1オーナーということで、
参加メンバーが一ヶ所に集まってプロ野球のドラフト会議のようなものを行って決められるケースが多いようです。
当然、所有したいと思っても指名が重なり抽選で負けて所有できないというケースもあります。
一方、企業が主催しているPOGはインターネット上で開催されるものがほとんどで、
1頭の馬を複数の人間が所有できるケースが多く、所有人数が一万人を超える人気馬もでてきます。
優秀な成績を残した馬の子供や弟、妹は人気が高くなります。
しかし、能力の高い馬ほど脚にかかる負担も大きくて故障したり、
晩成のためにPOG開催期間内にデビューできなかったりするケースもあります。
皆さん、いろんなところから情報を収集して所有馬を決定するのですが、
期待を裏切られることもある、というより裏切られることの方が多いです。
プロ野球でいえば、ドラフト会議の時点で翌年活躍する新人を予想するようなものですが、
それよりもはるかに難しい予想になります。
私の参加しているPOGは競馬関係の企業やサイトがネット上で主催しているものです。
(但し、年によって参加してないものや開催されてないものもあります)
周りにはPOGファンがいないので、仲間内のPOGはやっておりません。